ALTOスペシャルサイト > 「かしこく、ステキ。」の理由 > 岡崎裕子xデザイン


会社員時代を経て、23歳の時に、笠間市の陶芸家・森田榮一氏に弟子入り。5年の修行期間を終え、2007年に横須賀市に自宅兼陶房を構え独立。
白を基調としたトンボモチーフの器などの作風が、幅広い層で人気を呼んでいる。
女性誌や趣味誌など数多くのメディアで取りあげられるなど、注目を集めている。
2009年には、東京広尾での初個展の他、各百貨店でも作品を発表。今が旬の陶芸家の1人である。

新型アルトについて、私が特に気に入ったのは、乗る人の使いやすさを第一に作られている、という点でした。広い室内を確保しているし、乗り降りもしやすい。さらに収納の多さや照明のついたバニティーミラーなど、きめ細かい気配りがなされています。
私も器づくりにおいて、この「毎日の使いやすさ」を、とても大切にしているんです。量産されているプロダクトの器の多くは、使いやすさを第一に考えたつくりになっていますよね。
作家の器というのはオリジナリティが求められるので、見た目の美しさや独特なフォルムが重要視されがちです。しかしそればかり追い求めていくと、使って頂く事が難しくなってしまうと思うのです。だから、「盛りつけしやすいのは、どんな形か」「食べ物がおいしく見えるのは、どのくらいの深さだろうか」ということをよく考えて、器づくりをしています。器は、使って頂いて初めて完成すると思っていますから。
ただ、機能性ばかりをつきつめていくと、私らしさが失われてしまいます。陶芸家として、せっかくものづくりに携わっているのですから、思いっきり創作を楽しみたい。そうして自分が楽しんで作っている事って、お使い頂く方に器を通じて伝わると思うんです。作る時は、「こういう時にこうやって使って頂けたら嬉しいな」とか色々想像します。そうですね…まずは作っている私自身が見て、使って、「楽しい!」と思えること。それが器づくりに対する私の強いこだわりなのだと思います。
新型アルトを見ていても、やっぱり開発者が楽しみながら作った感じが伝わってきます。特に好きなのは、フロントまわり。洗練されてとてもシンプルなんですけど、自然と愛着を感じさせてくれるんです。室内の収納スペースや大きなメーターも、使いやすさと楽しさをきちんと兼ね備えているところが素晴らしいと思います。
アルトは、30年も前から、世界中で乗り続けられてきたクルマですよね。これだけ私たちの生活や社会に溶け込んでいるのに、さらにまだ進化をつづけている。定番と呼ばれるものをつくり、かつ愛され続けることが、どんなに難しいことか。きちんと守るべき伝統と、時代に合わせて変化させる革新。それらを両立しているからこそ、そんな存在でいられるのではないでしょうか。
私もアルトのように、長く愛されるものを作り出せる陶芸家になりたいですね。
私が子供の頃からあったクルマですが、ものづくりをするようになった今、このすごさを改めて感じています。